風が連れてゆく

まだ見えない旅路の先へ

「ヴォイス・オブ・ラブ」を見て里庄を思う

カナダのちいさな町で大家族・14きょうだいの末っ子として
音楽に囲まれながら愛をたくさん受けて育ち、
天真爛漫な人柄で、
類い希な才能を小さな頃から発揮し、
家族が送ったカセットテープが
運命の人でもある名プロデューサーに届き、
世界に羽ばたくスターになっていく…

人口1万人の里庄町で4人きょうだいの末っ子として
音楽の絶えない喫茶店の実家で大切に大事に育ち、
ピアノの才能を小学生の頃から家族の提案と協力で
You Tubeで発信を始め、
やがて素晴らしい歌も披露するようになり、
運命の人である名プロデューサーが里庄に迎えに来て、
魅力的な人柄も含めてますます世の中に知れ渡り、
日本だけでなく世界中にファンのいる
ミュージシャンになっている…

共通点のあるふたり。
共通点のある物語。

ダンスを習い、英語を勉強し、歯の矯正も。

セリーヌ・ディオンのファンではないけれど
彼女の生き方に興味があったのと、
フランスのコメディエンヌでもある
ヴァレリー・ルメルシエが主演・監督・脚本を
担当しているということを知り映画館へ。

カナダ→フランスそしてアメリカのエンターテイメント界へ、
スーパースターの誕生ときらびやかな生活とその苦悩、
辛い時間の中にもユーモラスな場面があって
セリーヌの実話だけではないとはいえ、
彼女の孤独を描きながらも苦しさはなく見れた。

定期公演を専用の劇場で毎晩3年間続けるってどういうこと?!
日本のエンターテインメント業界とだいぶ規模が違うんだなぁ…

セリーヌ・ディオンの出身地、
カナダ ケベック州シャルルマーニュの人口は
Wikipediaによると2001年から2011年まででも
6000千人未満。
里庄町よりも少ない。
そんな故郷から、生まれ持った才能とそれ以上の努力で
世界へと羽根を広げて行くふたりを重ねて見てしまっていた。

セリーヌの曲がほとんどの中で、終盤にかかる
Rufus Wainwrightの「Going To A Town」という曲がまた
どこか藤井風を思わせる声で(私だけかもしれないが)、
見ていてハッとする瞬間でもあった。

https://eiga.com/movie/95371/

https://youtu.be/-J2UH_C64ZY